カウンセリングを始めて

パニック障害 治療法〜カウンセリングを始めて

そのカウンセラーさんはKさんという方でした。
Kさんの自宅近くの公民館の一室を予約して下さり、
毎週お互いの都合の合う日時にカウンセリングをしてもらうことになりました。

 

 

 

kさんは、とっても想像力の豊かな人で、
私が話す話も、まるでその場に居たかのように感じとって、
親身になって共感してくれた上、私が何が不安なのか詳しく聞いてきました。

 

 

 

そして、その不安は本当は脳の防衛本能で、
当たり前に人間が生まれ持ったものであるから、
その不安を消し去ろうとせずに受け入れ、
その上で自分に適切な状況でその機能が働くように、
正常なものに戻していこう。
と話してくれました。

 

 

 

今まで私は、この不安さえなければ!!!と、
疎ましく思ってきたのですが、
kさんにそう言ってもらえたことで、
自分の不安が大きい事を責める気持ちがなくなりました。

 

 

 

そして、自分の身体を自分で整えていく<自律訓練法>というものと、
潜在的な意識の所でその不安意識を変えていく
<催眠療法>で治療していくことになりました。

 

 

 

不安を感じると、身体が緊張状態になり、
その結果、呼吸が浅くなって、息苦しいと感じて吸いすぎてしまい、
結果的に過呼吸症状が出てしまう
との事でした。

 

 

 

自分を追い込むことの多い私は、
自分で自分を緊張状態にしてしまっているようでした。
なので、逆に自分を自分でリラックス状態に持っていくようにするのが
<自律訓練法>なのだそうです。

 

 

 

集中したい時も、自分と向き合うのにも、もってこいの手法だそうで、
ダンスのオーディション前にやるといいわよ!と言われて、
マスターする気になりました。

 

 

 

ただ、日ごろから息苦しいと感じるのがとっても苦手になっている私は、
「それでは呼吸に意識を向けていきましょう」
と言われるだけで、
今まで自然にできていた呼吸が、
また出来なくなってしまうのでは?と
無意識だった呼吸に意識しただけで
怖くなって中断してしまうのでした。

 

 

 

楽な姿勢になって、軽く目を閉じ、
素敵な事を思い浮かべて、
幸せをいっぱい自分の中に取り込むように、
お日様や大地や緑などからもエネルギーをもらうように、
大きく息を吸ってお腹を膨らまし、
自分の中に嫌な物、逃がしたい物を思い浮かべて
お腹の底から息を吐ききる<腹式呼吸>を
数回繰り返しました。

 

 

 

夜にアルバイトをしていたので、
すっかり夜型の生活になっていた私が、
薬のせいだけではなく、朝に身体や頭が重いのは、
今思えば当たり前でした。

 

 

 

体調に悪影響を及ぼす私の夜型生活を変えるため、
そして朝に自律訓練法を行なう事で、
一日が快適に過ごせるのを実感するために、
kさんは意図的に朝の時間を選んで
カウンセリングをしてくれていたのでしょうか。。。

 

 

 

 

カウンセリングを始めて
「自然」に近づくと体調が良くなる気がしました

 

 

 

目を閉じた状態で腹式呼吸をすることが怖くなって、
途中で浅い呼吸を繰り返してしまったり、
目を開けようとしてしまう私に、
「目をつむっていても、お日様の光は感じられるでしょう?
木々が風に吹かれる音、鳥のさえずりが聞こえるでしょう?
決して怖くないから。
自然からエネルギーをもらって生きているから、
呼吸することも怖くないよ。」
と言ってもらい、kさんと自然に勇気づけられて、
毎回 腹式呼吸を練習しました。

 

 

 

腹式呼吸を数回繰り返した後は、普通の呼吸に戻します。
そして、次は手足に意識を向けて
「手足が重い。温かい。」という誘導に合わせて、
手足の力が抜けて、リラックスしていくのを感じます。

 

 

 

感じ方は人それぞれです とkさんはおっしゃっていましたが、
私は、じんじんとしびれるような、だるい感じがしました。

 

 

 

その後、お腹の中に温かいエネルギーを集めて、
それを身体全体に広げていく練習もしました。
なかなかお腹は温かくなりませんでしたが、
胃腸が動くようなグルグルっというお腹が鳴る音がして、
それからお腹が温かくなっていきました。

 

 

 

ただ、温かさをお腹の中心(丹田、たんでん)に集めるのがとても難しく、
3回目位のカウンセリングで、
ようやく集めることが出来るようになっていきました。

 

 

 

頭はkさんいわく「冷蔵庫に頭だけ突っ込んでいる感じ」と、
身体全部はリラックスして温かくなっていても、
頭は冷やしておくイメージで!
とのことでした。

 

 

 

これは、家で一人で布団に寝転んで練習した時に必ず失敗してしまい、
考え事をたくさんしていた時や、力み過ぎているのでは?
とアドバイスいただき、
寝転ぶのではなく、壁にもたれて座る形で取り組むようにしてからは、
頭も熱くなり過ぎて気分が悪くなる事はなくなりました。

 

 

 

 

<<初めての催眠療法>>

 

 

 

催眠療法はとっても不思議な体験で、
辛い時もあれば気持ちが良い時もありました。
カウンセリングを始めて、5回目以降から取り組みました。

 

 

 

カウンセリング自体は週に1度で、
「宿題」として、家でも毎日必ず一人で
練習するようになっていたので
自分で行なう時は、kさんの誘導ほどは
きちんと効果が見られないにしても、
回を重ねるごとに、「重温かい(→重くて温かいの意)」
と感じられるようになってきてはいました。

 

 

 

その「重温かい」が、呼吸を意識しすぎて「辛い」と言うよりは
「心地よい」と感じられるようになってきた頃に、
その心地よい状態で、自分が今 苦手と思っている事を克服して、
「苦手な経験」→「心地よい経験」
に、脳の記憶を塗り変える作業を
<催眠療法>
を使って行なう ということでした。

 

 

 

具体的には、
自律訓練法で身体をリラックスして状態にして、
その状態で、苦手な電車に乗る練習を、「実際に」ではなく
頭の中の「想像の状態」で乗ったことにして、
脳の記憶には、「怖くない」「乗れた」と認識させるそうです。

 

 

 

私も<催眠>というと、
テレビなどで観るようなものしか知らないので、
初めは半信半疑でした。
ただ、kさんが言うには
「あなたはとっても想像力が強いから、きっと催眠療法が向いている」
とのこと。。。

 

 

 

kさんの誘導で、
「腕が上がっていきます・・・」
と言われて、自然に腕が上がりました。

 

 

 

「とっても心が落ち着く場所に行って、少しゆっくりしましょう」
と、事前に伝えていた、私が大好きな広い公園の風景を想像して、
心地よい日差しの中で、芝生でお花に囲まれて寝転んでいる
ような状況を、kさんが事細かに話して誘導してくれました。

 

 

 

私も、すっかり自分はその公園に居るような気持ちで、
笑みを浮かべて、その状況を楽しみました。

 

 

 

その後は、
「それでは、今のゆったりした気分のまま、電車に乗りましょう」
「今日はとても体調が良く、気持ちも身体もとてもリラックスしています」
「駅に向かって歩いていきます」
「切符を買いました」
・・・
と、どんどん電車に乗る方向に、イメージが進められていきました。

 

 

 

すると想像の中なのに、本当に電車に乗る時と同じような気持ちになってきて、
どんどん気持ちが不安になり、ドキドキと緊張していきました。

 

 

 

「ホームに向かいます」
「まだ大丈夫ですか?」
「電車がホームに近づいてきました」
「辛いと感じたら、無理はしないでください」
「とっても空いている電車です」
「扉が開きました」
「乗りますか?」

 

 

 

と、ここで いつも電車に乗る時に、
一瞬ためらう気持ちがよみがえり、思わず
「乗りたくないっ!!」
と思ってしまい、その意思表示をして拒んでしまいました。

 

 

 

するとkさんは、
「では今は無理をせず、次の電車を待ちましょう」
と言ってくれました。

 

 

 

辛い と思った時に、無理をしなくて良いんだ
と感じたことで、気持ちがとってもラクになりました。

 

 

 

そこで、kさんからも
「今は練習だから、無理はしなくって良いけど
辛くなったら、今は電車を止めて降りることだってできるんだから、
怖がらないで、練習しないと前には進めないんだよ。
大丈夫だから、自信を持って!」
と勇気づけてもらえたので、
次は
「さぁ、さっきよりももっと気持ちが落ち着いていて、
もっと1駅間が短い電車が来ましたよ」
「扉が開きました」
「乗りますか・・・?」
と言われ、次の電車には「乗ります」と、
指を動かして意思表示をしました。

 

 

 

「電車に乗り込みました」
「電車の中はとっても空いていて、座席にゆったりと座りましょう」
「扉が閉まりました」
「電車がゆっくりと出発しました」
「降りたいと思ったら、すぐに降りることができます」
「緊張することもなく、ゆったりした気分で電車に乗っています」
「次の駅にもうすぐ到着します」
「降りますか?」

 

 

 

私は、kさんの言葉にすっかり安心して、
「怖くなったら降りられる」
と思えて、次の駅でも「降りたい」と感じずに乗り続けられました。

 

 

 

「次の駅では、数人の乗客が乗ってきました」
「扉が閉まり、出発しました」
「まだ乗っていられますか?」

 

 

 

「その次の駅では、大勢の人が乗りこんできました」
「大丈夫ですか?」

 

 

 

「扉が閉まり、また出発しました」
「まだ乗っていられますか?」
「ゆっくりと電車が出発しました」
「窓から見える景色を楽しんでいます」
「さあ、次の駅ではさっきよりも もっと大勢の乗客がホームで待っていますよ」
「どうしますか?降りますか?」

 

 

 

その言葉に私は、今まで電車の座席から向かい側の窓の外の景色を観て
ゆったりとして過ごしていた気持ちから我に返ってしまい、
一気に不安が押し寄せてきてしまいました。

 

 

 

「降ります」
の意思を伝えると、
「今日は人が少し乗りこんできていた電車に、数駅乗ることができて満足でしたね」
「何も不安になることはありませんが、今日はもう乗れたので降りましょう」
と言って、降りるように誘導してくれました。

 

 

 

今までの私だったら、
「あ〜ぁ。混んできたからって、せっかく乗った電車から降りてしまったなぁ。。。」
と、情けない気持ちになって、自分を責めてしまっていましたが、kさんに
「ゆったりとした気持ちで数駅乗れて、よく頑張ったね」
と言ってもらえたことで、
「それで自分を褒めてあげてもいいんだ!」
と、とってもうれしい気持ちになれ、自信が持てました。

 

 

 

初めての催眠中に、電車に乗り込むことができたことを褒めてもらえた私は、
「せっかくの練習なんだから、次はもっと乗ってみたいなぁ」
と思えるようになり、kさんからは
「今日、練習で緊張することなく、空いてる電車には乗り込めたんだから、
明日からは空いていれば、問題なく乗れるようになっているはずよ」
と言ってもらって、なおさら自信を持てたのでした。

 

 

 

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